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日常で使いたいジョジョ第5部・ナランチャの名言「トリッシュは俺なんだ」

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『ジョジョの奇妙な冒険』ナランチャ・ギルガの名言

スラムダンクの豊玉高校・金平監督のことを書いた。

何気なく思い出した『ジョジョの奇妙な冒険・第5部』のナランチャ・ギルガの名セリフで締めくくったが、このセリフはすごいなと改めて思った。

これ。ジョジョの奇妙な冒険、第56巻P126。

「トリッシュはオレなんだッ!オレだ!トリッシュの腕のキズはオレのキズだ!!」

最上級の共感を表す言葉「トリッシュはオレなんだッ!」

トリッシュ=オレ。

「トリッシュ=オレ」であるから、当然、「トリッシュのキズ=オレのキズ」となるわけである。つまり、言うまでもなく「トリッシュの苦しみ=オレの苦しみ」であり、同時に「トリッシュの喜び=オレの喜び」でもある。

トリッシュが悲しければオレも悲しいし、トリッシュが嬉しければオレも嬉しいのだ。

これはすごい。

言われた側からすると若干気持ち悪い感じがしないでもない。実際、ナランチャはこのセリフをトリッシュに向けて言ったわけじゃない。が、これほどまでに相手への共感を表す言葉がほかにあるだろうか。

明日から使える例文

「〇〇はオレなんだッ!オレだ!〇〇のXXはオレのXXだ!!」

というテンプレートに当てはめれば、最上級の共感を表現できる。日常生活に取り入れたい名言だ。

XXには対象の具体的な特徴を入れたいところだが、汎用的な言葉を入れてみるのもいいだろう。

「高橋(仮)はオレなんだッ!オレだ!高橋(仮)の涙はオレの涙だ!!」

もう泣かせないよ感が出てきた。なんてキザな男だろうか。

なお、注意点としては、XXをその人の所有物にしてしまうとジャイアンみたいになってしまうこと。

「山本(仮)はオレなんだッ!オレだ!山本(仮)のSwitchはオレのSwitchだ!!」

共感どうこうの前に、お前のじゃねえよ、と思われてしまう可能性が高いです。どうしてもSwitchが欲しいからといってこんなことを口走るとタカリになってしまいます。やめましょう。

この点に気をつけて、ぜひ明日から日常会話でドシドシ使ってみてください。

荒木飛呂彦のグルーヴ

で、このセリフを繰り返し読んでみて感じたことがある。

前半の「トリッシュはオレなんだッ!オレだ!」の部分。

「トリッシュはオレだ!オレなんだッ!」のほうがリズム的にはいいんじゃないかという気がするのだが、どうだろうか。一度口に出して言ってみてほしい。

  1. 「トリッシュはオレなんだッ!オレだ!」
  2. 「トリッシュはオレだ!オレなんだッ!」

2のほうが言いやすくないですか?自分だけかな?

1は「オレなんだッ!」のあとに一拍引っかかりがある。2のほうがスルッと滑らかに口が動く。ような気がする。

ここであえて言いにくい1を選んだところに、作者である荒木飛呂彦先生ならではのグルーヴを感じる。変拍子的な引っ掛かりがあることで独特なリズム感が生み出されている。スッと挿入されたブレイクが脳内麻薬を分泌しているのだ。

単純にコマの大きさのバランスで選んだだけかも知れないけど。

ジョジョは絵柄や擬音、ワードチョイスまで個性のカタマリのような作品だが、セリフのリズムも独特だな、と感じた夏の終わりだった。

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