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Google Home Miniは電球スピーカーとフュージョンすべき

発売日(2017年10月23日)にビックカメラでGoogle Home Miniを購入した。

ビックカメラにはGoogle Homeの特設売場が出来てて大々的に展開されている。説明員が待ち構えてる感じでちょっと買いにくかった。

しばらく使用してみた感想を書きたい。

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Google Home Miniとは

Google Home Miniは名前の通りGoogleのスマートスピーカー(AIスピーカー)Google Homeの小型版。違いは大きさ(と、それにともなう音質)だけで、できることはMiniでも同じ。

お値段は税込6,480円。新しいもの好きが手を出しやすいイイ価格設定。コスパは抜群だと思う。最近Googleと仲の悪いAmazonでは取り扱っていないが、楽天では売っている。Googleのサイト(Google Store)からも買える。

同梱物はこんな感じ。本体は直径98mmの手のひらサイズ。

Google Home Mini

ベッドサイドに置いて3週間ほど使った現在の感想・レビューを書いていきたい。

Google Home Miniでできること

基本的にはアプリ版Google Assistantと同じ

バックで動いているのはGoogle Assistantなので、Google Home / Google Home Miniで出来ることはアプリ版のGoogle Assistantで出来ることと同じ。

買おうかどうか迷ってる人は、とりあえずアプリを入れてみてどんなことが出来るか確かめてみるといいと思う。タイマーを設定したり、天気予報を聞いたり、サイコロを振らせたり、小話を聞いたり色々できる。

ちなみに、アプリ版だと現在のところ「OK、グーグル」がコマンドワードだけど、Google Home / Google Home MIniは「ねえ、グーグル」でも認識するようになった。小さな違いだけど、「ねえ」のほうが格段に言いやすい。

できることはアプリ版と同じでも、常に待機状態になっているGoogle Home / Google Home Miniだと印象が変わる機能も多い。

いくつかピックアップして紹介したい。

音楽、ラジオを聴く

ストリーミングサービス

ストリーミングサービスとして、Google Play MusicとSpotifyに対応している。Spotifyはシャッフル再生だけであれば無料でもOK。Google Play MusicはGoogle Home Mini購入者に3ヶ月無料クーポンが適用される。

ふと思い立ったときに話しかけると音楽が聴けるというのは思っていたより便利だった。スマホやタブレットを操作するというステップがなくなるだけで一気に面倒くささが解消される感じ。

ラジオ(radilo)

radikoにも対応していて、例えば「ねえ、Google、ニッポン放送を聴かせて」と話しかけるとラジオが聴ける。

現在のところタイムフリーには対応してないので、聴けるのはリアルタイムの番組だけ。普通のラジオのオンオフ、チャンネル切り替えを声で操作している感じ。

番組名を指定してタイムフリーで聴けるようになったりして欲しいなあ。

音質・音量

Google Home Miniのスピーカーとしての音質はそこそこ。大きさの割にはいいんじゃない、という感じ。耳を澄ましてじっくり音楽を鑑賞するというレベルではないが、BGMとして流しておくには十分だと思う。

音量は初期設定だとうるさいほど。音声が聞き取れないということはなかった。

家電の操作

アメリカだと多くの機器に対応してるみたいだけど、2017年11月現在、日本で公式に対応しているのはPhilipsのスマート照明(電球)Hueのみ。

少なくとも現状では、家中の家電をコントロール、という感じではない。

自分の家ではベッドサイドの照明をHueにしている。これが声だけで操作できるのはなかなか便利。本を読んでて眠くなったらスマホを触ることなく声で灯りを消せる。手を伸ばして消せばいいじゃねえか、と言われてしまうと返す言葉もない…。

のちほど紹介するようにHueはそこそこのお値段。Google HomeまたはGoogle Home Miniと一緒に揃えようとすると結構な額になってしまうので、なかなかハードルが高いかもしれない。

家電を操作する別の方法として、HueのようなGoogle Home対応のスマート家電を直接操作するのではなく、WiFi対応の赤外線学習リモコンをIFTTT経由でGoogle Homeから操作するという方法がある。

リモコン側にも電源供給が必要だったりIFTTTの設定をしたりと面倒なことは多いが、赤外線で操作できるものならすべて操作できる。

ただ、WiFi学習リモコンはいろんな製品が発売されているものの、「絶対コレがオススメ!」というような決定版はまだ登場していないと思う。

IRkitの開発者の方が新たに作ったNature Remoは良さげな雰囲気だけどまだ買えていない…。

Chromecastとの連携

Chromecast、Chromecast Audioとも連携できる。

ChromecastやChromecast対応のテレビがあれば、YouTubeとかNetflixを音声でコントロールできる。

個人的にうれしかったのはChromecast Audioとの連携。Chromecast Audioをアンプ、スピーカーに繋いでいるので、そのシステムがそのままスマートスピーカーになった感じ。

今後、音質を売りにしたGoogle Assistant対応スマートスピーカーが各社から発売されると思うが、Chromecast Audio + スピーカーのほうが選択肢がいっぱいあってイイと思う。

Google Home対応電球(照明): Philips Hue

Googleの公式サイトの「アプリとパートナー」にスマートホーム関連で唯一掲載されているPhilipsの照明システムHueについて紹介しておこう。

Hue電球は単体でも販売されているがこれだけではオンオフや明るさ調整などの操作はできず、Hueブリッジと呼ばれるハブが必要。

Hueブリッジとフルカラー(1677万色)対応のLED電球3個がセットになったスターターキットがこちら。26,000円くらい。

赤とか青とかには変えられないが電球色から昼光色まで調光調色できるホワイトグラデーション版の電球もある。フルカラー版でも結局使うのは電球色と昼光色くらいなので、実際はこちらで十分な場合も多いと思う。

ホワイトグラデーション版のスターターキットには、Hueブリッジと、ホワイトグラデーション版の電球2個、Dimmerスイッチが同梱されている。Dimmerスイッチは壁についてるスイッチのようなもので、スマホなどを使わなくてもHue電球を操作できる優れもの。

こちら。14,000円くらい。

一応それぞれ単体でバラ売りもされているが、Hueブリッジが7,000円くらい、フルカラー版電球が7,000円くらい、ホワイトグラデーション版電球が5,000円くらいとそこそこのお値段なので、最初に買うならスターターキットのほうがお得。

なお、フルカラー版もホワイトグラデーション版もE26口金。つけようと思っているソケットをあらかじめしっかり確認しておくべし。

「OK、グーグル」と話しかけるのは恥ずかしい?

ガジェット好きとして試しに買ってみたものの買う前は「馴染めないんじゃないかなあ」と思っていたのが、「OK、グーグル」と話しかける恥ずかしさ。「機械に話しかけるなんて…」と思っていた。

…が、意外とすぐ慣れた。

先にも書いたように、Google Home / Google Home Miniの場合「OK、グーグル」じゃなくて「ねえ、グーグル」でも認識してくれるのが大きいと思う。日本人にとっては「OK」よりも「ねえ」のほうがだいぶ言いやすい。

その点、Appleの「Hey, Siri」はまだちょっと違和感がある。「Hey」なんて日常生活で使うことないし。

コマンドワードは重要。

プライバシーの問題

音声入力を使っている以上しっかり認識しておくべきなのがプライバシーについて。

Google Home / Google Home Miniに話しかけた言葉(「OK、グーグル」「ねえ、グーグル」のあとの言葉)は、アカウントに「音声アクティビティ」としてすべて録音されている。

確認方法は以下の記事参照。

検索履歴やYouTubeの視聴履歴など様々な情報がアカウントに保存されているので音声だけを殊更に怖がってもしょうがないが、「音声アクティビティ」にアクセスして録音された自分の声を聞くとちょっとゾッとするかもしれない。

話しかけた言葉が録音されているということは知っておいたほうがいいだろう。

本当に使いたいのは寝室でもリビングでもない

意外と便利だったGoogle Home Miniだが、しばらく使ってみて感じたことがある。Google Home Mini(スマートスピーカー)を本当に使いたいのは寝室でもリビングでもないということだ。

音声コントロールが活きるのはこんな場所だろう。

  • スマホやタブレットが持ち込めない(持ち込みにくい)場所
  • 仮にスマホを持ち込んでも画面を観るヒマがない場所
  • 手が使えない場所

どこだろうか。

キッチンである。

キッチンで使えるスマートスピーカーはかなりイイと思う。

最近、たまに料理をするときは小さめの防水タブレット(Qua tab)をそばに置いて音楽を聴いたりしてる。が、料理中は手が離せないので操作できない。シャッフルで聴くぐらいしかできない。radikoを聴くにしても最初にセットしたのを聴き続けるしかない。

こんなときにスマートスピーカーがあったらなと感じる。声だけで操作できていろんなコンテンツにアクセスできたら最高じゃないか。

ここで問題になるのが電源。

広い家のキッチンだとコンセントが余ってたりするのかもしれないけど、うちの台所にはもう空いているコンセントはない。置く場所はなんとか確保するにしても、電源がないのはどうしようもない。バッテリーを搭載してワイヤレスにしても定期的に充電するのは面倒だし、生活に溶け込むというスマートスピーカーの良さがなくなってしまう。

スマートスピーカーは電球スピーカーとフュージョンすべき

キッチンに置きたいのに置けないスマートスピーカー電源問題を解決するにはこれしかない。

電球スピーカーとの融合だ。

電球スピーカー。その名の通りスピーカーが付いた電球で、ソケットに差し込むと電球にもスピーカーにもなるニクイやつ。2,3年前にソニーが発売してた。調べたらアイリスオーヤマからも安いのが出てた。

現状の電球スピーカーは基本的にBluetooth接続のアクティブスピーカーなので、スマホか何かの音声を飛ばして聴くことになる。結局スマホを手元で操作しないといけないのは残念なUXだ。スマートスピーカーと一緒になればそんな問題も解決できる。声だけで操作できたらどれほど素晴らしいだろうか。

キッチンで使える電球スマートスピーカーは、アーリーアダプターだけじゃない一般家庭にも訴求するキラープロダクトになり得ると思うんだけど、どうだろう。

たぶん誰でも思いつくアイデアだと思うので、AmazonでもGoogleでもソニーでもどこでもいいから商品化してください。買います。

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