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ロジクールマウスMX Anywhere 2S, M720, M705tを比較レビュー

高速スクロール機能が搭載されたマウスがすばらしい。

クソ長い目次があっても一瞬で下まで行ける。高速スクロールマウスならね。

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高速スクロール機能が便利

マウスの高速スクロール機能をご存知だろうか。

ホイールを勢いよく回転させると画面がシュルシュルっと高速でスクロールする機能。イメージとしてはスマホで画面をフリックしてスクロールさせたときみたいな感じで、慣性が働いたように動作する。

これが便利。ものすごく便利。

一度その素晴らしさを味わうと、普通のマウスにはもう戻れない。

数千行のソースコードを操るプログラマーや、数百ページに及ぶ重厚なWord文書と格闘する事務の方には特にオススメ。

紆余曲折を経てなぜか3台も買ってしまったのでそれぞれレビューしたい。

ロジクールマウスMX Anywhere 2S, M720, M705t

左から、

  • MX Anywhere 2S(8000円)
  • M720 Triathlon(5000円)
  • M705t(3000円)

並べてみたらlogicoolのロゴが全部違うな。

高速スクロール機能を搭載したマウスはエレコムからも発売されているが、買ったのは全部ロジクール。昔買ったヤツがすぐに壊れたりして、エレコムのマウスにあんまり良い印象がないからです。エレコム派のみなさん、すみません。

MX Anywhere 2Sレビュー

まず買ったのがコレ。MX Anywhere 2S。

Amazonで実売価格8000円ちょっと。マウスとしてはかなりお高いが、「どうせ買うなら高級マウス買っちまうか!」的なテンションで買った。

基本スペック

  • 電池寿命
    • USB充電(Micro-USB接続)
      • フル充電で70日
      • 3分の充電で1日
  • 無線
    • Unifyingレシーバー(USBドングル)
    • Bluetooth
  • ペアリング可能台数
    • 3台(Logicool Flow対応)
  • 総ボタン数
    • 7(ホイールの左右チルト含む)

MX Anywhere 2Sのいいところ

小さい

MX Anywhere 2Sの素晴らしさはなんといってもそのスマートな佇まい。

薄くて小さい。

小さすぎるマウスは持ちにくいが、MX Anywhere 2Sは絶妙なサイズ感で手にすんなり収まる。

高級感がある

ホイールの淵の部分がメタリックになっていて高級感を醸し出している。

側面はゴムで滑りにくくなっていたり、機能美を感じるデザイン。

MX Anywhere 2Sのイマイチなところ

ホイールクリックが中央ボタンではない

MX Anywhere 2Sではホイールのクリックが高速スクロールと通常スクロールの切り替えに割り当てられていて、中央ボタンはホイールの下(手前)のボタンに割り当てられている。

一般的なマウスのホイールクリック=中央ボタンに慣れていると非常に使いづらい。

このホイールクリックのアサインはユーティリティでも変更できない。

デバイス切替が面倒

デバイス切り替えボタンが底面(裏側)にあるので、ペアリングしてるデバイスの切替が面倒。

Logicool Flowを使えば複数デバイスでシームレスに使用することは可能。Logicool Flowについては後述。

ボタン数が少ない

あとの二つのマウス(M720 Triathlon, M705t)は側面に「進む / 戻るボタン」に加えて、親指の位置にもう一つボタンがあるが、MX Anywhere 2Sにはない。

親指ボタンにはMacの場合はMission Control、WIndowsの場合はアプリケーション切り替えなんかをアサインしておくと結構便利なんだけど、MX Anywhere 2Sではそれが出来ない。

こんな人にオススメ

マウスを頻繁に持ち運ぶ人

なにしろ小さいので持ち運びが苦にならない。出張など外出が多い人はもちろん、会議室に持っていったりとか会社内で動き回ることが多い人には最適だと思う。

ただし、Unifyingレシーバー(USBドングル)を本体に収納できないので注意。他の二つ(M720 Triathlon, M705t)は乾電池の横にUnifyingレシーバーも入れられるようになっているが、MX Anywhere 2Sは乾電池ではなく充電式なのでそのスペースが無い。

ノートPCなどの持ち運ぶデバイスにはBluetoothかドングル挿しっぱなしで使う感じかな?

こんな人にはオススメできない

ホイールクリックを多用する人

上に書いたように、MX Anywhere 2Sではホイールクリックが中央ボタンではなく高速スクロールと通常スクロールの切り替えに割り当てられていて、変更できない。

「そのうち慣れるかな」と思っていたけど、なかなか慣れない。他のマウスを使う機会も多かったりすると、どうしてもスムーズに操作できなくてストレスが溜まる。

人によるかもしれないが、自分はこれに馴染めずに結局MX Anywhere 2Sを使わなくなってしまった。高かったのに…。

M720 Triathlonレビュー

MX Anywhere 2Sの中央ボタンに馴染めなくて買ったのがコレ。M720 Triathlon。トライアスロン!

Amazonで実売価格5000円ちょっと。

基本スペック

  • 電池寿命
    • 単三形乾電池1本で2年
  • 無線
    • Unifyingレシーバー(USBドングル)
      • 本体に収納可能
    • Bluetooth
  • ペアリング可能台数
    • 3台(Logicool Flow対応)
  • 総ボタン数
    • 8(ホイールの左右チルト含む)

M720 Triathlonのいいところ

デバイス切替がしやすい

MX Anywhere 2Sとは違って、側面の「進む / 戻るボタン」隣にデバイス切り替えボタンが配置されている。裏返したりする必要がなく握ったままデバイスの切り替えができる。

なお、M720 TriathlonもLogicool Flowに対応している。Logicool Flowについては後述。

M720 Triathlonのイマイチなところ

でかくてかさばる

大きくて存在感がある。持ち運ぶにはちょっとツライかもしれない。

こんな人にオススメ

デスクに据え置きで使う人

大きいのが唯一の欠点なので、持ち運ばずにデスクで使う人には最適。デスクでデスクトップPCとノートPCを併用している人なんかには特にオススメ。

MX Anywhere 2Sの中央ボタンみたいなクセはないので、サイズさえ気にならなければすんなり使えると思う。

こんな人にはオススメできない

頻繁に持ち運ぶ人

単純にオススメの逆。持ち運ぶには大きすぎ。

M705tレビュー

高速スクロールに魅せられて自宅のデスクトップPC用に買ったのがコレ。Marathon Mouse M705t。マラソン!

Amazonで実売価格3000円くらい。多少高いけどまあまあリーズナブルなお値段。

基本スペック

  • 電池寿命
    • 単三形乾電池2本で3年
  • 無線
    • Unifyingレシーバー(USBドングル)
  • ペアリング可能台数
    • 1台
  • 総ボタン数
    • 8(ホイールの左右チルト含む)

M705tのいいところ

お手頃価格

お手頃なお値段はやっぱり魅力的。

安いのだと1000円切ってるマウスも多いのでそこまで安くはないが、高速スクロールをはじめ、マウスとして必要な機能はすべて搭載されていて、スペックも高い。

コスパは良いと思う。

M705tのイマイチなところ

Bluetooth非対応

他の二つ(MX Anywhere 2S, M720)と違って、M705tはBluetoothに非対応でUnifyingレシーバー(USBドングル)が必須。

でかくてかさばる

M720と同じくらいのサイズ感。持ち運ぶにはちょっとツライと思う。

こんな人にオススメ

一台でしか使わない人

オススメ、というか一台にしかペアリング出来ないので当然といえば当然だけど、マルチデバイスの必要がなければM705tで決まり。

こんな人にはオススメできない

USBポートの空きが少ない人

繰り返しになるが、Bluetoothに対応していないのでUnifyingレシーバー(USBドングル)の使用が必須。USBポートの数が限られているノートPCとかだとキツいかもしれない。

Logicool Flowはラグに注意

同一ネットワークの複数デバイス間をまるでマルチディスプレイのように移動でき、さらにファイルのコピーまで出来るというLogicool Flow。

MX Anywhere 2S, M720が対応している。

確かにこの機能はスゴい。未来感があるし、複数PC間でファイルをやり取りすることが多い場合はかなり便利だと思う。

が、デバイス間の移動時に若干の引っかかり・タイムラグを感じる。1秒にも満たない時間だと思うけど結構気になる。マルチディスプレイでのディスプレイ間の移動のようにスイスイいけるわけではないので注意。

その他の比較

クリック音

どれも同じ。カチカチという普通の音。3つとも静音モデルではないので一般的なマウスのクリック音だと思って間違いない。

強いて言えばM705tが若干大きめな気もするが、大差ないレベルだと思う。

トラッキング精度、解像度

MX Anywhere 2SはDarkfieldセンサーが搭載されている。ガラス面でも使用でき、4000dpiの解像度を誇るという高性能センサー。

確かにガラスの上でも使えて感動した。

公式サイトのスペックによると、他の二つは、M720がアドバンス オプティカル トラッキング方式、M705tが不可視レーザー方式とのこと。方式の名前だけ見てもどういう違いなのかよくわからない…。

M720もM705tも透明なガラスでは無理だったが、光沢のあるツルツルした机の上でも問題なく使えた。しょぼい安物マウスとは違う。

解像度はどちらも1000dpi。

CADとか細かい操作が求められる場面では4000dpiが効いてくるのかもしれないけど、普通に使う分には1000dpiでも十分。

「ガラスのデスクでスタイリッシュに使いたい!」という人以外はそんなに大差ないように思う。

無線接続の安定性

無線接続の方式はUnifyingかBluetoothなので、モデルによる違いはないが、デスクトップPCにUnifyingレシーバー(USBドングル)を挿して使っていたとき、背面に挿すと接続が頻繁に途切れることがあった。前面に差したら安定するようになった。

ドングルとの距離なのか周囲の電波状況なのか分からないが、接続が安定しないときはドングルの場所を変えてみるといいと思う。

MX Master 2Sはどうなの?

MX Anywhere 2Sよりさらに高価なMX Master 2Sというモデルもある。

Amazonで実売10000円くらい。

これは買ってないので店頭で触ってみただけだが、大きくてかなりの存在感。持ち歩くものではない。

MX Anywhere 2Sと同じくホイールクリックがスクロール切り替えで、中央ボタンはホイールの下(手前)のボタンに割り当てられている。ホイールクリック多用派には辛そう。

サムホイールが搭載されている以外の基本スペックはMX Anywhere 2Sと同じ。

基本スペック

  • 電池寿命
    • USB充電(Micro-USB)
      • フル充電で70日
      • 3分の充電で1日
  • 無線
    • Unifyingレシーバー(USBドングル)
    • Bluetooth
  • ペアリング可能台数
    • 3台(Logicool Flow対応)
  • 総ボタン数
    • 7(ホイールの左右チルト含む)
    • 別途サムホイール搭載

まとめ

ということで最後にまとめ。

アクティブに持ち運ぶアナタにはMX Anywhere 2S

いろんな場所に持ち歩きたいのであればコレ。MX Anywhere 2S。

ただし、ホイールクリックをよく使う人にはおすすめできない。

デスクに据え置きの複数PCで使うアナタにはM720 Triathlon

持ち運ぶことなく、デスクに備え付けの複数PCで使うのであればコレ。M720 Triathlon。

PC一台で使うアナタにはM705t

複数のPCを切り替えたりする必要がなく、一台のPCで使うのであればコレ。M705t。

お高いけど高速スクロールマウスはオススメです

多少高くても一日中使うものにはお金をかけたほうが幸せになれる。

長い文書・ファイルを日常的に扱う場合、高速スクロールは生産性をかなり高めてくれるので、本当におすすめです。

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