Scrapboxで最高の蔵書管理・読書記録を実現する
2017年がどんな年だったかと問われたら、Scrapboxにゾッコンな年だったと答えよう。
それくらいScrapboxにZOKKONだ。ZOKKON!!
気付いたら1000ページ以上書いていた。
日記に続く「Scrapboxの使い方紹介シリーズ」として、自分がScrapboxを使って行っている蔵書管理・読書記録のやり方とその利点を書きたい。
特に「ある分野を勉強するために何冊か本を読む」みたいな場合にうってつけだと思う。分野は問わない。簿記でもプログラミングでもアイデア発想法でもなんでもいい。
俺の蔵書管理・読書記録術 with Scrapbox
キーワードをリンク化(タグ化)
Scrapboxのキモはリンク。Scrapboxによる蔵書管理・読書記録のキモも、もちろんリンク。
その本のキーワードを[キーワード]
または#キーワード
みたいにしてリンク化(タグ化)する。
目次をコピペ
自分でキーワードを考えて書いてもいいが、おすすめは目次のコピペ。
Amazonや出版社のページから目次をコピペして、専門用語などの重要単語を[]
でリンクにする。特に深く考えずに「重要っぽい」というフィーリングで適当にリンク化してしまう。
買ったけどすぐには読まないというような本もやっておくといい。目次を使うと中身を読む前でもキーワードを抽出しやすいと思う。
目次が見つからなかったりイマイチの場合は紹介文でも可。
感想、メモ
小説とか詩集とかだと目次をコピペしてもあんまり意味がないので、自分の感想や気持ちを書く。
実用書や参考書みたいな勉強のための本にも感想やメモを少しだけでも書いておく。このへんは普通の読書記録と同じ。
感想やメモの中の言葉もリンクにする。#泣いた
とか。自分がよく使う単語をリンクにするとつながり易くなって面白いと思う。
しっかり整理しようとして最初からリンクにする単語を決めたりすると堅苦しくて上手くいかない気がする。
日付を入れる
読んだ日付もリンクにする。
日付のフォーマットはYYYY/MM/DD
でもYYYY-MM-DD
でもなんでもいいけど、統一したほうがいい。ちなみにScrapboxにはCtrl + t
で日付が挿入されるショートカットがある。
目次の間に日付を入れて「ここまで読んだ」的に使ったりも出来る。
その他
書影を入れると一覧ページで見やすくなる。Amazonの商品ページなどから画像のURLをもってきて使う。
図書館で借りた本は#図書館
とかKindle版は#Kindle
とか本棚の位置とかの所在を書いておくと便利かもしれない。お好みで。
論文の管理にも良さそう。論文の場合は目次じゃなくてAbstractをコピペして適当にリンク化かな。キーワードをそのまま使ってもいいか。
サンプル
最近は猫も杓子も仮想通貨なのでAmazonから適当に選んだ仮想通貨にまつわる書籍を例にしてサンプルを作ってみた。実際に自分が読んだ本ではないです。
件数が少ないのでScrapboxの良さはわからないと思うけど、雰囲気はこんな感じ。
Scrapboxによる蔵書管理・読書記録の利点
関連書籍リストが自動的に出来上がる
リンクを作っておくだけでリストが自動的に出来上がるというのがScrapboxのすごいところ。
リンクにした単語のページの関連ページにそれについて書かれている書籍が並ぶ。
書籍のページにもリンクにした単語を介してほかの関連書籍が並ぶ。
参考文献を管理するのにも使えると思う。
ライフログ的に使える
日付を入れておくと「この日にこの本読んでたのか」みたいな振り返りができる。
日付をタイトルにした日記を書いている場合、日記本文に「〇〇を読んだ」とか書かなくても、本のページに日付を入れておくだけで関連ページにその本のページが表示される。便利。
- 2017-12-27 - outoutput public scrapbox - Scrapbox
- アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者 - outoutput public scrapbox - Scrapbox
逆に日記本文に書名をリンクで書いておくと、本のページの関連ページに日付ページが表示される。
どちらでもしっくりくる書き方でいいし、併用してもOK。
本が死なない
出来上がった本のページに関連ページがいろいろ表示されてるを見るとなんとなく整理されてる感があってそれだけでも満足出来るのだが、Scrapboxの真髄はここから。
別のページを書いているときに単語をリンクにすると、その瞬間にその単語にリンクしている本のページが関連ページとして表示される。
これが最高。
「そういえばあの本に書いてあったな」と気付かされるし、積読している本が出てくると「読んでみようかな」という気にもなる。
自分の記憶に頼らなくても本棚の本が勝手に繋がってくれる。本が生きてる感じがする。
死蔵されることがない。
この感覚はたぶん自分で体験してみないと分からないので、みなさん騙されたと思って使ってみてください。
Scrapboxはネットワークそのもの
Scrapboxはそれぞれのページ(ノード)がリンクで繋がったネットワークにほかならない。
だから、文字通り「ネットワーク効果」が働く。
蓄積された情報が増えれば増えるほど価値が高まる。書けば書くほど便利になって「これはすごいツールだ」と感じる。
Scrapboxがどうやってマネタイズしているのか(これからするのか?)はよく分からないけど、たぶんユーザー数が増えるに越したことはないと思うので、今後のScrapboxの発展のためにもみなさんドンドン使いましょう。