Scrapboxの使い方が分からないなら、まずは日記を書いてみては?
2017年の個人的ベスト・ウェブ・サービス・オブ・ザ・イヤーであるScrapbox。発表されたのは2016年だけど。
「チームのための新しい共有ノート」と書いてあるが、一人で使っても最高。無料なのが申し訳ないくらいだ。
Scrapboxの素晴らしさを伝えられない…
日々いろんなことがらをScrapboxに書きつけている私であるが、友だちや同僚にその素晴らしさを力説してもイマイチ伝わらないことが多い。自分の伝え方がよくないんだろうけど、どうにもうまく説明できない。
ちなみに公式にも使い方の例としてサンプルがいくつか用意されているが、これを見ても正直ピンとこない…。Notaのみなさん、すみません。たぶん、どういうサンプルを提示すればいいか悩まれているのではないだろうか。
恐らく、Scrapboxの素晴らしさは誰かが書いたもの(=出来上がったもの)を見るだけでは伝わらない。自分が書くことで初めて「ああ、これはスゴいツールだ」と実感できるのだと思う。
で、「とりあえずしばらく使ってみてよ」と言うと聞かれるのが「何を書けばいいの?」という質問。
この質問に対し、最近は「まずは日記でも書いてみたら?」と答えている。
ごく少数だけど何人かを日記からScrapboxの沼に引きずり込んだので、ここにも書いておきたい。
…
Scrapboxを使った蔵書管理・読書記録についても書いた。
Scrapboxで書く日記
日記。一日の記録だ。
日付をタイトルにして、なんでもいいから書く。
ちなみに、2017/11/17
みたいな日付はScrapboxではCtrl + t
のショートカットで入力できる。Google日本語入力ならきょう
を2017-11-17
とか2017年11月17日
とかに変換することができる。
日付じゃなくてその日の印象的な出来事や言葉をタイトルにしてもいい。
なんでもいいから、とにかく書く
書く内容はなんでもいい。
Evernoteとかを使ってた人は最初からしっかりとルールを決めようとしがちだけど、何も気にせずガンガン書いていけばいい。もちろんルールを決めたほうが書きやすいならそれでもOK。自分が続けられそうなスタイルで書くのが一番大事。
「ジョギングをした」とか「筋トレをした」とかでもいいし、「焼肉を食べた」とか「水曜日のダウンタウンを観た」とか、本当になんでもいい。仕事のことでもいい。ムカついたことがあればそれを書いてもいい。
Scrapboxの記法(書き方)は、
- 角括弧
[]
で囲むとその言葉がリンクになる - 行頭にスペースを入れると箇条書きになる、
ということだけ覚えておけばとりあえずOK。詳細は以下のリンク参照。
ここで、お店の名前とかテレビ番組の出演者とかを[]
で囲んでリンクにしておく。リンクは最初はオレンジ色になる。これは、その言葉が他のページからまだリンクされていない、または、その言葉のページがまだ作成されていないという意味。
最初のうちはオレンジのリンクばっかり。
こんな感じ。(※説明用に適当に作ったページです)
リンクをクリックするとそのページに飛べる。気が向いたらリンク先のページを書く。「書かないといけない」と思ってしまうと続かないので、別に書いても書かなくてもいい。
書きたくなったら独立したページをドンドン書いていけばいい。日付タイトルよりも、自分にとってインパクトのあるタイトルのページが並んでいるほうが楽しくなる。
タイトルは後から変更できるので適当に決めてOK。書いた日時は左側のテロメアと呼ばれるバー(上のスクリーンショットだと左端の緑色の部分)にマウスを重ねると行単位で表示される。
ある日突然、つながる
1,2週間ぐらいいろいろ書いていると、オレンジではなく青いリンクができる。その言葉が他のページからもリンクされているということを示している。青いリンクができると同時に、その言葉にリンクしているページが下に表示される。
この、シナプスが結合するがごとく情報が勝手につながっていく感じが最高。Scrapboxの醍醐味。
自分でも書いたのを忘れていたようなことがリンクすると脳内麻薬が分泌される。ロマサガでピコーン!と技を閃いたときのような感じ。
リンクを辿っていくと思わぬアイデアに行き着いたりすることもある。
Scrapboxの沼にハマる
こうして情報がリンクされるおもしろさを体感すると、もっといろんなことを書きたくなってくる。そして、書けば書くほど思いもよらない繋がり方をすることが増えてきて、さらに楽しくなってくる。
一度このサイクルにハマるとScrapboxから抜け出せなくなる。
少しでも気になったら、ぜひ始めてみてほしい
たぶん、上のスクリーンショットを見ただけだと何をそんなに興奮しているのかサッパリ分からないと思う。最初に書いたように、やっぱり自分で体感してもらわないと、なかなかその素晴らしさが伝えられない。
もし少しでも気になったら、少しでも面白そうだと思ってくれたら、なんでもいいからぜひ書き始めてみてほしい。Googleアカウントでログインしてすぐに始められる。
iOSもAndroidもスマホ用のアプリはまだないが、モバイルブラウザでの編集機能も日々進化している。
ちなみに自分がScrapboxを使っててすごく便利だと思っているのは、
- 学習の記録・メモ
- 料理のレシピ
これもそのうち書きたい。