AbemaTV、千鳥とフジモンのロング革ジャン対決がもはや伝説
今一番おもしろい芸人、千鳥
今一番おもしろい芸人は誰か?
千鳥だ。
完全にノリにノッている。波にノッている。時代の風が吹いている。
大悟もノブもワードセンスが素晴らしく、いちいち面白い。ネタのクセの強さとは裏腹に、ロケやフリートークではそこまで奇抜なことを言っているわけではないのに、なんであんなに面白いのだろうか。昔から面白かったけど、ここ一年くらいで一気に山を超えたような気がする。
『ルミネtheよしもと』で生で見た千鳥もすごかった。
そんな千鳥、冠番組のキングちゃんも最高に面白くて毎週楽しみにしているが、動画を観て衝撃を受けたのがAbemaTVのフジモンの番組『フジモンが芸能界から干される前にやりたい10のこと』で繰り広げられた『ロング革ジャン対決』。
『フジモンが芸能界から干される前にやりたい10のこと』
『フジモンが芸能界から干される前にやりたい10のこと』はタイトルの通り、ゲストがフジモン(FUJIWARA・藤本敏史)とやりたい10のことを実践するという2時間の生放送番組。
正直ゲストによって当たりハズレはあるものの、当たりの回はとんでもなく面白い。
いまいち評価されてない感じがするフジモンだが、この人はすごい。
『クイズ☆タレント名鑑』で見せていた異様なまでに細かいところまで覚えている芸能関係の知識。それを駆使した秀逸なガヤとツッコミ。
Amazonプライム『ドキュメンタル』で見せる視野の広さと流れを作る能力。
自分の好きなように自由に動ける『フジモンが芸能界から干される前にやりたい10のこと』ではそんなフジモンの能力が遺憾なく発揮されている。
ロング革ジャンで4時間もたせる凄さ
『フジモンが芸能界から干される前にやりたい10のこと』の第6回のゲストとして登場したのが千鳥。
番組序盤で段取りを無視して本当にやりたいことがあると言い出す千鳥。千鳥のふたりが本当にやりたかったこと、それがフジモンのロング革ジャンを賭けた対決。
そもそも「ロング革ジャンって何なんだよ」と思うだろうが、とりあえず見てみてほしい。2時間もあるけど。
生放送の限られた時間のなかでロング革ジャンを使った対決を考え出す企画センス。奇妙な対決を半ば強引に面白くする芸人としての地力。
地上波のテレビではないAbemaTVという暴走を許す場と、腕のある芸人たちの力がこの奇跡的な展開を実現させた。ロング革ジャン縄跳びやノブの左大脇毛がもう頭から離れない。
(優樹菜からのプレゼント“ロング革ジャン”をかけ、フジモン&千鳥・大悟が真剣勝負 | Abema TIMESより)
森三中の黒沢も大絶賛したという『ロング革ジャン対決』の反響は大きく、『フジモンが芸能界から干される前にやりたい10のこと』第16回に千鳥がふたたび登場。またも2時間まるごとロング革ジャン対決を繰り広げた。
こちらもフルでアップされている。
2時間番組を2回、計4時間ロング革ジャンを取り合っているだけ。
落ち着いてよく考えると意味が全くわからないが、これが最高に面白い。感動すら覚える。フジモンもMCのニューヨークも良かったけど、やっぱり千鳥の二人が最高だった。
AbemaTVに宿る生放送の魔力
サイバーエージェントの藤田社長が肝いりで取り組むAbemaTV。赤字が続いているとのことだが、面白い番組は間違いなく面白い。
その面白さを生み出しているのは生放送の魔力だと思う。
テレビの面白さの原点はライブにある。そんな生放送の面白さを今一番味わえるのがAbemaTVなのではないだろうか。腕のある芸人たちが好き勝手にやってる姿を見れるのはAbemaTVだけ!
ただ、面白いからといって利益につながるとも限らないのが難しいところ。藤田社長は赤字でもやめるつもりはないと言っていたけど、なんとか末永く続いてほしい。
ちなみに『フジモンが芸能界から干される前にやりたい10のこと』はケンコバの回も面白かった。フジモンとケンコバが熱唱するチャゲアスのLove Song。こっちもそのうち書きたい。
つ〜んでんど〜ん。