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千鳥・大悟の恐るべき企画力と正しい目標設定

『フジモンが芸能界から干される前にやりたい10のこと』の傑作回である、フジモンと千鳥の『ロング革ジャン対決』がアーカイブから消えた。

前はAbemaビデオで見られたのに配信期限が終わってしまったらしい。ショックだ…。

もう見られないのが残念で仕方ないが、この『ロング革ジャン対決』で一番すごいと思った千鳥・大悟の発言について書き記しておこう。

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フジモンと千鳥の『ロング革ジャン対決』

フジモンと千鳥の『ロング革ジャン対決』は、AbemaTVのフジモンの冠番組『フジモンが芸能界から干される前にやりたい10のこと』で二度に渡って行われた対決。

フジモンの私物であるBARNEYS NEW YORKのロング革ジャンを賭けてフジモンと大悟が様々な対決を繰り広げるという企画。

あまりの面白さに感動したことを以前書いた。

AbemaTVの公式サイトでも内容が紹介されている。こっちはまだ消えていない。

千鳥・大悟の恐るべき企画力

この『ロング革ジャン対決』の面白さは、フジモン、千鳥、ニューヨーク(アシスタントとして参加)がロング革ジャンを使ったゲーム企画を生放送中にアドリブで考えて実行していくところにある。

例を挙げると、

  • ロング革ジャンドッジボール
  • ロング革ジャン綱引き
  • ロング革ジャンじゃんけん
  • ロング革ジャン袖当て
  • ロング革ジャン左袖飲み込み

などなど。

ロング革ジャン袖当て」や「ロング革ジャン左袖飲み込み」と言われても何が何だか分からないと思うが、雰囲気で察してほしい。

即興でわけのわからない企画を次から次に考え、それを実行し笑いを生み出していく芸人たち。

心の底から敬服する。

フジモンもノブもニューヨークの二人もそれぞれ素晴らしい企画力・発想力を発揮していたが、中でもすごかったのが大悟。

最終局面での大悟の一言

特に「大悟すげえ」と感じたのが、みんなで最後の対決を考えているときに発した一言だ。

2時間番組を2回、あわせて4時間に渡って『ロング革ジャン対決』を繰り広げ、様々な企画が出尽くして煮詰まった状況での大悟のセリフ。

「最後はロング革ジャンを着て終わりたい」

アーカイブが消えてしまって確認できないので細かい文言は間違っているかもしれないが、そんなようなことを大悟は言った。

この発言はすごい。

例えば、

「最後やから派手な対決がエエな」

みたいなセリフだったら誰にでも言えるし、そんなことを言ったところで状況は変わらない。

煮詰まった会議で必要なのは曖昧な気持ちではなく明確な目標だ。

「最後はロング革ジャンを着て終わりたい」

というセリフはまさしく明確な目標を提示している。この目標によって「ロング革ジャンを着て終わるにはどういう対決にすればいいか」という方向に思考が定められる。

実際、この大悟の発言から「ロング革ジャン隠し合い対決」という名勝負が生まれた。

どこまで意識的なのかは分からないが、「最後にロング革ジャンを着て立つ」というビジュアルを想定しそこから逆算して考える大悟の企画力は恐るべきものだ。

正しい目標設定と間違った目標設定

大悟の「最後はロング革ジャンを着て終わりたい」という発言は目標設定のお手本ともいえる。

正しい目標の条件は、その目標を達成したときの姿が明確に想像できることだ。

目標達成時の姿をビジュアルで示すのが難しい場合は数値で表してもいい。

ケネディ大統領「我々は月へ行くことを選択する」

例えば、ジョン・F・ケネディ大統領の「我々は月へ行くことを選択する(We choose to go to the Moon.)」という演説。

いろんなところで言い尽くされていると思うが、この演説は目標設定として素晴らしい。

老若男女、誰が聞いても月面に立つ宇宙飛行士の姿を思い浮かべるだろう。

キングコング・西野「ディズニーを倒す」

一方、それを達成したときの姿が明確に想像できない曖昧な目標はよろしくない。

例えば、キングコング西野亮廣の「ディズニーを倒す」という発言。「ディズニーを倒す」というのがどういう意味なのかは人によってそれぞれ違う。

これについては書いてたら長くなったので別記事に分けた。

千鳥・大悟「最後はロング革ジャンを着た姿で終わりたい」

目標設定という観点から「最後はロング革ジャンを着て終わりたい」という大悟の発言を考えてみよう。

番組中、最後の企画を考えていたのはほんの2, 3分程度で、この大悟のセリフもその終盤でサラッと言われただけだが、その2, 3分の話し合いは芸人たちの企画会議であるといえる。

「最後にふさわしい企画を考える」のが目標の会議。

「最後にふさわしい企画を考える」という曖昧な目標を「ロング革ジャンを着た姿で終わる企画を考える」という明確な目標に転換させ煮詰まった会議を打開したのが、大悟の「最後はロング革ジャンを着て終わりたい」というセリフなのだ。

出口の見えない会議を経験したことのある人なら、明確な道筋を示す目標が提示されることのありがたさが分かるだろう。

  • 「最後にふさわしい企画を考える」という当初の曖昧な目標に対し、
  • 「最後にふさわしいのはロング革ジャンを着た姿だ」という仮説を立て、
  • 「ロング革ジャンを着た姿で終わる企画を考える」という新たな目標を設定し、
  • その目標を満たす「ロング革ジャン隠し合い対決」を導く

意識的なのか無意識なのかは分からないが、このようなロジカルな思考プロセスから短時間で正解を導き出す大悟はただ者ではない。

さいごに

『ロング革ジャン対決』は傑作だ。今回は大悟について書いたが、フジモンもノブもニューヨークもすごかった。才能が溢れ出ていた。

アーカイブの公開が終了してしまったのが本当に残念。人類にとっての大いなる損失だとさえ思う。

AbemaTV、ならびに、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの関係者の皆さん、3000円くらいなら出すのでDVD化していただけませんか。

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