クレジットカード不正利用の連絡があった時の対応
人生で始めてクレジットカード不正利用の被害にあった。
実際にどんな感じで連絡が来て、どういう対応をしたかを書いていきたい。
「イスラエルでクレジットカードが使われた」との電話
朝9時過ぎに見覚えのない番号から電話がかかってきた。
「三井住友カード、セキュリティ・センターです。お客様のANAカードがイスラエルで使用されていますが心当たりはございますか?」
イスラエル?
まったく身に覚えがないので「なんか面倒なことになったな」と思ったのと同時に、「この電話が詐欺なのでは?」という不安がよぎった。オレオレ詐欺のようになにか情報を盗み取ろうとしているのでは?
こちらの電話番号、名前、クレジットカード番号(下4ケタ)、カードの種類は知っている様子だが、それぐらいの情報はどこかから漏れていても不思議じゃない。
とりあえず「心当たりないです」と答えると、電話の向こうのオペレーターから、
「このお電話でカードの停止・再発行の処理を行うことも可能ですが、ご不安でしたらカード裏面に記載されているヘルプデスクにお客様から折り返しお電話いただいても構いません」
と言われた。そういうマニュアルなのかな?
念のためこちらから折り返すことにした。
電話番号は06-6445-3474
ちなみに、この電話の発信番号は「06-6445-3474」。
調べると三井住友カードの正式な電話番号だったので、この番号からの電話は信用しても大丈夫です。電話もTwitterの認証マークみたいのが着信時に出るようになったらいいのに。
不正利用された場合の対応
ということで、自分の体験談とともに、クレジットカードが不正利用されてしまったときの対応について書いていきたい。
ヘルプデスクに電話
まずはカード会社のヘルプデスク(サポートデスク、コールセンター)に連絡。今回のようにカード会社から連絡があった場合も、利用明細を見て自分で気付いた場合も、まずは早めに電話するべし。
今回の場合は三井住友カードFor Youデスクに電話した。混み合ってたのか2,3分待たされた。
「不正利用されたのではという連絡があった」と伝えると、
「当社からのご連絡で間違いありません。セキュリティ・センターにお繋ぎいたします」
ということで、おそらくさっきかかってきたところに繋げてくれた。
セキュリティ・センターのオペレーターから、
- 現在のカードを利用停止にする
- 不正利用された分は請求しない
- 新しいカードは1週間ほどで届く
- カード番号は変更になる
- 電気料金、ガス料金などの支払いの変更手続きは客側で行う必要がある
- 一部クレジットカード会社(三井住友カード)が処理できるものもある
- (ANAカードだったので)ANAマイレージの番号も変更になる
- マイルは新しい番号に移行される
- (Edy機能付だったので)チャージされたEdyは移行されない
- 現在のカードを使用して使い切る
ということを伝えられ、了承。
面倒は増えるが、金銭的な損害はなくて一安心した。現金派の人はクレジットカードは危険と言うけど、こういうときにしっかり補償してくれるのはクレジットカードのいいところだと思う。
不正利用されたカードを停止してもらって、新しいカードの到着を待つ。新しいクレジットカード番号が分からないので、この間に出来ることは特にない。待つだけ。
Apple Payは「このカードは利用できません / このカードを削除して、追加し直してください。」というメッセージが出て、勝手に使えなくなった。紐付いているクレジットカードの利用が止められると自動的に使えなくなる模様。
新規カード受取
今回は電話してから5日後に新しいカードが届いた。簡易書留なのでポストには投函されない。カードの更新で新しいカードが送られてくるときと同じ感じ。
カード番号が新しくなっている。有効期限は変わらず。
カード払いになっている支払いの変更
電気、ガス、携帯などなど。
例えば東京電力の場合、「東京電力 クレジットカード 変更」とかで検索したら公式サイトの該当のページがヒットすると思う。大抵の場合、お客様番号みたいなのが必要になる。毎月の「使用量のお知らせ」的な案内の紙に記載されているので、いざという時のためにどこかにメモっておいたほうがいいかもしれない。
今回はタイミングが悪く「Yahoo公金支払い」で払っていた水道料金がカードの停止期間中に引き落としになってしまったようで、「支払い処理不可のお知らせ」というメールが届いた。この場合、払込用紙が郵送で届くとのこと。
カード番号変更が間に合っていない可能性もあるので、しばらくは郵便物をしっかりチェックしたほうがいいだろう。
Apple Pay
新たなカードで登録し直す。特別に変更という処理があるわけではなく、新規登録でOK。
不正利用されてしまった原因と対策
こんな経験なかなかないので、セキュリティ・センターのオペレーターの方にいろいろ聞いてしまった。
イスラエルでの不正利用があったのは、電話がかかってきた日の前日の夜(日本時間)。夜だったのでこちらへの電話は翌朝になったのだろう。怪しい取引をすぐに把握できていることに感心した。エライ。
カード自体が盗まれたわけではないので、不正利用の原因・手口としてはスキミングの可能性が高いとのことだった。ICカード付きのクレジットカードの場合、スキミングでは暗証番号は分からないらしいので、暗証番号は漏れていないはず。
当然、どこでスキミングされたかは分からないので、犯人が誰かは不明。
特に怪しげなところでカードを使った記憶もないが、これからはもっと注意しようと思った。ATMとかのカード挿入口に変な機械(スキマー)が付いていないかしっかりチェックしないといけない。
また、今回はイスラエルという明らかにおかしい場所だったのでクレジットカード会社もすぐに特定してくれたが、もし日本国内で使われてたらすり抜けてしまう可能性もある。毎月の利用明細をちゃんと確認しておくことも不正利用対策といえるだろう。
カードは何枚か持っておいたほうがいい
元スマップ中居くんが銀行口座が一つしかないらしく、ヒロミに「何個か作っておいたほうがいいよ」と言われてたけど、クレジットカードも何枚か持っておいたほうがいいと思った。
一枚しかないカードが不正利用されて使えなくなってしまったら大変。
今回不正利用されたカードはメインで使ってたものだったが、別のカードでとりあえずは乗り切れた。Amazon依存症の人間にはクレジットカードが使えない生活は耐えられない。
もしもクレジットカード一枚しか持ってないよ、という方がいたら、審査の甘い楽天カード、Yahoo! Japanカード(ワイジェイカード)あたりを追加で作っておいたほうが何かと安心だと思う。特に楽天カードはふるさと納税でポイントが付くのでおすすめです。