outoutput

『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』感想〜デニスの植野行雄?

『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』を観た。

おもしろかった。

ツッコミどころは満載だが、やはり金のかかりまくった大作映画は有無を言わさぬ迫力がある。映画館の大スクリーンで観るべき映画だ。

『スター・ウォーズ』シリーズは一応全作観ているもののそこまで思い入れがあるわけではないので、特に何か書くつもりもなかったんだけど、どうしても書いておきたいことがあったので記しておきたい。ついでに感想も。

ネタバレ気にせず書いてるので、未見の方はご注意ください。

スポンサーリンク

コード破り(本物)がデニスの植野行雄にしか見えない

これだけはどうしても書いておきたい、と思ったのがコレだ。

中盤で登場するカジノ惑星のコード破り(コード・ブレイカー)の本物がデニスの植野行雄にしか見えなかった。ベニチオ・デル・トロ演じるDJではなくて、襟に赤いプロムをつけてた人。

2カットくらいしか出てこなかったけど、ゆきおちゃん感が強すぎてすごく気になってしまった。

『最後のジェダイ』を観た人に話しても「そんなに似てた?」というそっけない反応しかされなかった。「あれ?ゆきおちゃん?」と感じたこの気持ちは夢だったのだろうか。

夢じゃなかったと信じてここに書き残しておきたい。

ライアン・ジョンソン監督はスター・ウォーズを撮り続けるのだろうか

もうひとつ、『最後のジェダイ』でメガホンをとったライアン・ジョンソン監督について。

この人はドラマシリーズの金字塔『ブレイキング・バッド』で最も奇妙な回と最も高く評価された回の監督をしている。

シーズン3の第10話『Fly』とシーズン5の第14話『Ozymandias』だ。

『ブレイキング・バッド』は全5シーズンの最初から最後までまったく中だるみすることのない、素晴らしい、そして面白いドラマだったが、中でも印象的だったのが上に挙げた2つのエピソードだった。

そんなライアン・ジョンソンが『スター・ウォーズ』新3部作の監督に任命されたというニュースが流れた。

『最後のジェダイ』の興行収入とか評価次第ではまだどうなるか分からないけど、もしこれが実現したらライアン・ジョンソンは向こう10年以上『スター・ウォーズ』にかかりっきりになってしまう。

できればもっといろんな作品を撮ってほしいなあ…。

そのほかの感想(ネタバレあり)

よかったところ

美しい映像

全編に渡って映像の美しさがすばらしい。どこまでがCGなのか分からないけど、構図やライティングも最高だった。

例えば、最高指導者スノークの赤い部屋でレイとカイロ・レンが戦い始めるスローモーションのシーン。

そして、最後の戦いの舞台となる石の惑星。塩が覆い尽くす白い地面に赤土の砂埃が舞う鮮やかなビジュアル。

こういうイメージを思いつく人も実現する人もすごいと思う。

ラストシーン

「俺たちの戦いはこれからだ!」的なミレニアム・ファルコンのシーンのあとの奴隷の少年のシーンがイイ。

さり気なくフォースを使ってホウキを手に取り空を見上げる少年。ベタなラストといえばベタベタなラストだけど、ミレニアム・ファルコンで終わらずにこの少年が出てきたことで読後感(っていうの?)がグッと良くなった気がする。

次回作で「この少年が実は〇〇の血を引いていた!!」みたいな展開になったら興ざめなので、それだけはやめてほしいです。

イマイチだったところ

紫のカミの人

レイア姫の後任の紫の髪のオバサンが必要以上にイヤミ。「実はファースト・オーダーとつながってる?」とミスリードさせたかったのだろうか。

「イヤなやつ」から「実はいい人」までの展開が急すぎて、高低差に耳がキーンとなった。

スーパーワープカミカゼアタック

紫のカミの人の最後の大仕事だったワープ(ハイパードライブ?)を利用した捨て身の攻撃。そんなに強力ならもっと戦略的に使えばいいのにと思った。

映像はとてつもなく美しかったです。

『君の名は。』

フォースの力なのか何なのかよく分からない謎のテレパシーで会話しまくるレイとカイロ・レン。

「服着なさいよ!」とかラブコメチックなセリフを言い出したときは、そのうち入れ替わって『君の名は。』みたいになるんじゃないかと心配になった。もし入れ替わっちゃったら、それはそれで面白そう。

『君の名は。』のハリウッド版のプロデュースを手がけるのは『スター・ウォーズ』新三部作のプロデュースも務めるJ.J.エイブラムスらしいので、ハリウッド版『君の名は。』はカイロ・レンみたいなこじらせ男子を主人公にしてほしい。

唐突なキスシーン

今作のメインキャラクターであるアフリカ系のフィンとアジア系のローズ。ポリティカル・コレクトネスに配慮してる感がアリアリと出てはいるものの、エリートでもなく美男美女でもない二人が活躍するというのはよかったと思う。

が、最後の唐突なキスシーンは必要なかったんじゃないだろうか。なんか一気に冷めてしまった。

ピント(フォーカス)

前後にピント(フォーカス)を動かすシーンでところどころボケが不自然に見えた。気のせいかな?

おもしろかったところ

宇宙遊泳

序盤に宇宙空間に放り出されたレイア姫。

「こんな序盤にレイア姫を殺すのか、さすがライアン・ジョンソン」と思っていたら、凍りかけながらフォースの力(?)で宇宙空間から見事に生還。ここまで無茶苦茶だとイマイチを通り越して面白い。2017年トンデモ映像大賞を贈りたい。

アイロン

「なんかアイロンみたいな宇宙船が出てきたな」と思ったら宇宙船ではなく本当にアイロンだった。

ライアン・ジョンソン監督が狙っていたのか、自分だけが勝手にアイロンだと勘違いしたのか分からないが、無性におもしろかった。

自宅警備員

ルークが幻影だったところはちょっと笑ってしまった。せっかくだから『幽遊白書』の飛影みたいに「残像だ」的なセリフを言ってほしかった。

ルークは結局あの島から一歩も出ずに風の前の塵のごとく消えていってしまったが、往年のファンは納得するのだろうか。

さいごに

書き始めたらなんかいろいろ書いてしまった。

感想をアレコレ言い合えるのもみんなが観る大作映画のいいところ。

「最後のジェダイ デニス 植野行雄」で検索してこの記事を読んでくれる人がひとりでもいたら嬉しい。

こちらもどうぞ
スポンサーリンク
関連カテゴリー
関連コンテンツ
関連記事
post image

映画『カメラを止めるな!』をまだ観ていないあなたへ

post image

ダニー・ボイル「127時間」を観て人生について考える(ネタバレあり)

post image

高級コンデジRX100M5はカメラ初心者にこそオススメしたい

post image

キングコング西野の「ディズニーを倒す」という目標はなぜイマイチなのか

post image

永田泰大のFancy Free FileがInstagramに移行

post image

トランプをディスるEminemの新曲「Campaign Speech」に圧倒される

post image

宇多田ヒカルにとって芸術とは何か?

post image

クイック・ジャパン『水曜日のダウンタウン』特集号はファン必読の書